嘔吐、嘔吐下痢症のときの対処方法

@ 吐いた直後は、しばらく何も飲んだり食べたりしない!!


A   おなかを休ませてあげることが一番大事!(本人が欲しがっても与えないこと)

(脱水を心配して、すぐに飲ませたりすると、かえってひどくなってしまいます。)

B 30分〜1時間してから、水分を少量ずつこまめに与える。

湯冷まし、番茶、イオン飲料など。ただし、大人用のポカリなど糖分の多いものは避けるか薄める)

  吐き気が出ないことを確認しながら、一口飲んでは数分休む。


C  徐々に飲ませる量を増やし、コップ1杯くらい飲んでも吐かなければ、お粥・うどんなど消化のいいものを少なめに食べさせる。(最後に吐いてから6〜12時間後くらいが目安)

(本人が食べたくなければ無理に与えないでよい。まる1日くらいは水分だけでもいいくらい。)


D  途中で吐いたら、始めからやり直し。吐き気止めを使ってなければ、ここで使う。

12時間後(前回より長めに絶飲食の時間をとる)、水分を少量ずつ、前回よりゆっくり増量。

E  食べられるようになった後で、下痢がひどいようなら下痢止めを開始。

それまでは下痢がひどくても内服させない(嘔吐を誘発させないため)
  吐き気を抑えるのが優先。



F  下痢があれば便の固さ、回数をみながら食事を調節。(便と同じくらいの固さのものが目安)

F’下痢がなければ、12日は消化のいいものにしておき、徐々に量を増やしていく。

   脂っこいものは34日は厳禁。もし食べてしまうと逆戻り、前以上にひどくなることも。


G   感染力は強いです。大人もかかります。潜伏期間は1〜3日くらいです。

手洗いが最も有効! 本人は排便後にしっかりと石鹸で手を念入りに洗うこと。

オムツや吐物の処理をした人も念入りに手を洗うこと。

【下痢の時の食事】

○(与えていいもの)
アクアライトなどのイオン飲料(大人用はよくない)、白湯、番茶、野菜スープ、みそ汁の上澄み、お粥、軟らかいうどん、りんごのすりおろし、豆腐、白身魚、ウエハース、ベビーせんべい、ゼリー、バナナ、白桃

×(与えない方がいいもの)
牛乳、乳製品、みかん、オレンジジュースなどの柑橘類
冷たい物、刺激の強い物(清涼飲料水
(特に炭酸飲料)アイス、コーヒー、アルコール、香辛料など
脂のおおいもの(揚げ物、肉、脂の多い魚、バター、卵など)
繊維の多いもの(イモ類、ゴボウ、豆類、葉物など)

果物(柑橘類、梨、イチゴ、パイン、スイカなど)


母乳はそのままでOK
ミルクは、普段の濃度の1/22/3程度に薄め、下痢がよくなってきたら徐々に濃くしていく。

ひどい下痢のときは、一時的にミルクを止め、上記の○の飲み物だけにしておいた方が早く治るかもしれません。

離乳食を食べていた子は、12段階前の食事に下げて。